Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

ミステリ小説・ドラマ・映画のレビューと、フィギュアスケートに関する話題について。ド素人なので初心者にも分かりやすく、楽しくを心掛けていきたいです。

Take a look at this
トップ > 二階堂黎人 > 水乃サトル > 【諏訪湖マジック】 二階堂黎人

【諏訪湖マジック】 二階堂黎人

 20, 2015

◆◇◆信玄の墓は何処にある?◆◇◆

水乃サトルシリーズ2
長編
徳間書店 1999.11
徳間文庫 2002.10


■あらすじ

JR大宮駅北側の陸橋から、高崎線上り列車めがけて投げ落とされた、身元不明の死体。警視庁捜査一課の馬田権之介刑事は、二ヶ月前にも同じ場所で主婦の投身自殺があったことを聞き、その関連性に首を捻った。一方、“日本アンタレス旅行社”に勤務する水乃サトルは出張先の諏訪で、かつての同僚安場今日子から、行方不明の父親昭一の捜索を依頼される。昭一は郷土史研究家として有名で、武田信玄の墓を探索中であったという…。稀代の美形かつ変人名探偵・水乃サトルが挑む、驚天動地のアリバイトリックの真相は!?
(「BOOK」データベースより)

■テーマ
 武田信玄水中墓伝説

■舞台
 長野県諏訪市  

■ヒロイン
  美並由加理(21歳・日本アンタレス旅行社勤務・新人OL)

■感想
テーマ読み「水」、6番手は【諏訪湖マジック】です。
今回のテーマ読み、選んだ作品が似た雰囲気のものに偏ってしまったので、
せめて1作ぐらいは本格ものを入れたいな~と思いまして、
ずっと以前に1作目を読んだきり放置していたシリーズをお蔵出ししました(笑)
全くの偶然なのですが、主人公の探偵役が水乃サトルという名前で、しっかり「水」が入っています(^^)
なお、私が持っているのは文庫版なのですが、商品画像がなかったので、ノベルス版を表示しています。

本作は、水乃サトルシリーズ〔社会人編〕第二弾です。
このシリーズは少々複雑な構成になっていまして、社会人編と学生編の二つの時間軸が存在します。
しかも複数の出版社に跨っているので余計ややこしいのよね(^^;)
タイトルが「~マジック」なのが社会人編、「~の不思議」なのが学生編のようです。
なお、本作の前に【名探偵水乃サトルの大冒険】という作品があるのですが、
上記のタイトルのルールからも外れており、短編集で番外編的な感じなので、
カウントせず本作を2作目とします。

前作のレビューでこのシリーズは「浅見光彦シリーズとQEDシリーズを足して2で割った感じ」と言いましたが、
まさしくそんな感じがします。
多大な薀蓄話とキャラ造形はQEDに似ているし、
事件に史実や伝説を絡めるのは浅見シリーズの得意分野です。

今回の作品のテーマは、武田信玄水中墓伝説。
武田信玄といえば「風林火山」などでも有名な戦国武将ですが、
自分の死後三年間は死を隠し通すように遺言したことは、寡聞にして知りませんでした。
(結構有名な遺言らしい^^;)
その為、信玄の墓と伝えられる場所が複数存在し、どれが本物の墓なのかは今なお謎だそうです。
また遺言では、遺体に鎧を着けて諏訪湖に沈めよとあり、これが武田信玄水中墓伝説の元となっています。
1986年の国土地理院の調査で、湖の底に菱形の物体が発見され、
水中墓ではないかと話題になったそうですが、湖底に泥が多く、調査は打ち切られ、結局謎のまま。
と、ここまでが史実。

物語では、この調査を機に町興しの一環として「武田信玄水中墓記念館」を設立する動きが持ち上がります。
しかし自然破壊を懸念する反対派と意見は対立
そんな折、地元の郷土史研究家が信玄の本物の墓を発見したとなったら・・・。

本作はいわゆるハウダニットものです。容疑者はほぼ特定されているのですが、鉄壁のアリバイがある
長野-東京間をいかに移動して犯行を行ったか?・・・これって私の苦手な時刻表トリックじゃないですか
時刻表が添付されていましたが、始めから見る気なし(^^;)
でも実は時刻表はあまり関係なかったのでホッとしました(笑)
サトルは突拍子もない推理をして皆を驚かせるけれど(この辺は綸太郎と似てますね^^;)、
あらゆる可能性を検討して、徐々に絞り込んでいくやり方なので、
サトルと一緒に推理していくうちにトリックが見えてくるのが楽しい♪

それにしても、犯人は何故こんな面倒な方法を取ったのだろうと思っていましたが、
二重のトリックが隠されていたのですね。実に合理的で感嘆しました
ただ最後のどんでん返しが予想出来てしまったので、驚きがなかったのがちょっと残念。
色々つっこみどころもあるのですが、メイントリックが素晴らしかったので、満足しています(^^)

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度

267267267267267

◆満足度★★★★

■こんな方におすすめ!

  • 本格ミステリが好きな方
  • 史実や伝説を絡めた話が好きな方
  • キャラ萌えする方

◆テーマ読み「水」◆
テーマ読み「水」

関連記事
スポンサーサイト

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ランキングに参加しています。下のバナーをクリックして応援お願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ      blogramのブログランキング  

Tag:二階堂黎人 水乃サトル

COMMENT 2

Mon
2015.08.31
08:18

mokko

URL

うあぁ~

このシリーズ、検索で引っかかったんですが
シリーズだったので断念したんですよぉ
やはり面白そうなシリーズみたいですね((o(*´∀`*)o))わくわく♪

Edit | Reply | 
Mon
2015.08.31
22:38

翠香

URL

mokkoさんへ

シリーズものですが、あまり数は出ていないので、十分追いかけられると思います。
本作から読んでも全然大丈夫ですよ(^^)
前作はミステリとしては今一つだったけれど、本作は良かったです♪

Edit | Reply | 

コメント&トラックバックに関する注意

コメントについて

他者を誹謗・中傷、宣伝目的、公序良俗に反する書き込みは固くお断りします。
そのような書き込みは管理人の判断で削除いたします。
また、作品を未読の方もご覧になりますので、ネタバレにはご注意ください!
くれぐれも犯人の名前やトリックなどを書き込まないように願います。
どうしてもネタバレの内容を語りたい方は、SECRET(管理者にだけ表示を許可)にチェックを入れて
ナイショのコメントにしてくださいね。

トラックバックについて

言及リンクのないトラックバックは受け付けません。
言及リンクとは、トラックバック元の記事(貴方が書いた記事です)に
当記事へのリンク及び当記事の紹介(または感想)が含まれているものを指します。
それ以外はトラックバックスパムと見なす場合があります。
トラックバックスパムと見なされた場合、予告なく削除することがあります。

なお、コメント・トラックバックともにスパム防止のため承認制を採らせていただいています。
記事に反映されるまで時間がかかることがありますが、しばらくお待ちくださいね(^^)
また、コメント・トラックバックのルールについては、
Love knot~ミステリ&フィギュア通信~の歩き方にも記載しておりますので、
合わせてご一読ください。

WHAT'S NEW?