Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【火花】 又吉直樹

 30, 2015

◆◇◆芸人の芸人による芸人の為の小説?◆◇◆

又吉直樹(シリーズ外)
中編
文藝春秋 2015.3
20第153回芥川賞受賞作


■あらすじ

お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はどう変転していくのか。人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!

■感想
いや~売れに売れまくってますねぇ。
話題作なので気にはなっていたものの、そもそも私は純文学はほとんど読まないので、
縁がないものと思っていましたが、何と父が興味を示しまして、単行本を買ってきたのです。
本人が読み終わった後、譲り受けたので、思いがけず読む機会を得ました。

内容は各メディアで紹介されているので、いまさらな感もありますが、一応さくっと。
若手お笑い芸人の徳永が、花火大会の余興で先輩芸人の神谷と出会い、すっかり心酔してしまう。
二人は師弟関係を結び、神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命じる。
以後二人はよくつるむようになり、芸人として売れることを目指しながら、
笑いとは何か、人間とはどうあるべきかといった議論を重ねていく──。

徳永は又吉さん自身がモデルになっているのでしょうね。
作中で徳永がサッカーの大阪選抜だったことに触れられていますが、
確か又吉さんもサッカーをやっていたはず。
でも相方のモデルは綾部じゃないみたいだけど(^^;)

ご自身と同じお笑い芸人の話なので、自身が経験した苦労や、
お笑いについて日々思っていることを作品に投影したのかなという感じがします。
だからなのか、それとも純文学が元々そういうものなのか、
お笑い芸人の日常を淡々と綴っていて、物語にあまり起伏がないのですよね。
まあちょっとした出来事もあるにはあるのですが・・・。
それと時間の経過が分かりにくいです。
二人の最初の出会いから、ラストまで10年が経過しているのですが、
いつのまにか月日が経っているという感じで、置いてきぼりを喰ってしまいます

徳永が何故そこまで神谷に心酔したのかも謎。
まさに「神や~」とばかりに崇めているのですから。だから神谷という名前にしたのかな??
神谷は奇矯なふるまいが多くて、一緒にいると疲れそうですが・・・。

あと、これは私が関東人だからかもしれませんが、関西人のノリに全く付いていけませんでした。
関西の人って、別に芸人でなくてもボケとツッコミをするのが普通みたいなことを聞いたことがあるのですが、
(もちろん皆が皆そうではないでしょう)
真面目な話をしているのに、「ボケなあかん」となるものなんでしょうか?
また、メールの署名が受け狙いなんだろうけれど、全く意味不明です(^^;)
「彼女と瓜二つの排水溝」って何だよ~?

漫才のシーンはあまり多くないので、スパークスの芸風はよく分からなかったのですが、
(冒頭の花火大会でのセキセイインコネタは、個人的には面白かったです^^)
最後にあほんだらの芸風を真似てしまったのがなんとも。
模倣について、あんなにも激高していたのに何故?

神谷が徳永に向けたはなむけの言葉にはちょっと感動したのですが、
最後になんて馬鹿なことを・・・奇矯すぎるだろ!(突っ込んでみた^^;)
せっかくのいい話が全てぶち壊しです
ラストも尻切れトンボで終わっているので、消化不良。
こういう奇矯な振る舞いではなく、最後にドカンとインパクトのある出来事が欲しかったです。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

◆満足度★★☆

■こんな方におすすめ!

  • 純文学が好きな方
  • お笑いが好きな方
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Tag:又吉直樹 芥川賞

COMMENT 2

Mon
2015.08.31
08:23

mokko

URL

読んだのですねぇ

mokkoも文学賞系は苦手で、関西のお笑いも
全く理解できないので、もちろん話題作ではあるけれど
読む気もなかったんですが、やはりお笑いを理解できないと
キツそうですね(^◇^;)

Edit | Reply | 
Mon
2015.08.31
22:47

翠香

URL

mokkoさんへ

漫才のネタとしてはそこそこ楽しめたのですが、
通常の会話でとりあえずボケないといけないという感覚が理解出来なくて・・・。
物語性もあまりなく、最後にドカンとくるのかと構えていたら、
何これ?って感じで・・・。もう情けないやらあきれるやらで、本当しょーもない(^^;)

Edit | Reply | 

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