Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【メイン・ディッシュ】 北森鴻

 20, 2015

◆◇◆ミステリのビター風味ユーモア添え◆◇◆

北森鴻(シリーズ外)
連作短編集
集英社 1999.3
  集英社文庫 2002.3


■あらすじ

小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人のミケさんは料理の達人にして名探偵。どんなに難しい事件でも、とびきりの料理を作りながら、見事に解決してくれる。でも、そんなミケさん自身にも、誰にも明かせない秘密が・・・・・・。ユーモラスで、ちょっとビターなミステリ連作集。文庫化に際して、新たに特別短編を加筆。さらに美味しくなった、スペシャル・メニューを召し上がれ。
(集英社文庫より)

■感想
テーマ「秋」、今回は「食欲の秋」でグルメです。
劇団が舞台の話だったので、「芸術の秋」とのコラボになっています(^^)

小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエは、雪の降るクリスマスイブの夜、雄の捨て猫を拾う。
名前はミケ。といっても、黒、茶、白の三毛ではなく、身長180cm、二本足の雄猫だ。
三津池修ことミケさんは、料理の腕が抜群でユリエや劇団員の心と胃袋を満たしてくれる。
さらにミケさんはどんな難事件をも料理してしまう名探偵だったのだ!

本作はプロローグとエピローグの間に8つの短編が入った連作短編集ですが、
一つの長編作品としての味わいもあります。
始めのうちは家庭料理版香菜里屋みたいな感じかなと思いました。
ミケさんは、ユリエや劇団員たちが遭遇した事件を解決するだけでなく、
書いた当人さえも真相が分からない脚本までも解いてみせるのです。
これらの話はユリエの一人称で語られますが、合間の2話は滝沢良平という人物の視点で語られます。
第二話『アリバイ レシピ』では、滝沢の大学時代の友人たちとの顛末が描かれ、
第四話『バッド テイスト トレイン』では、列車で旅をする滝沢は風変わりな男と出会います。
この男の名が三津池修──ここで二つの物語が繋がりました。

ところがこの三津池修という男、ユリエたちの知るミケさんとは人物像が違うようなのです。
むしろ似ているのは・・・。
もともとミケさんは訳ありな感じだし、人当たりはいいけれどどこか謎めいていたので、
もしかして・・・と恐ろしい想像をしてしまいます
そして第五話『マイ オールド ビターズ』でユリエとある人物との意外な接点が浮上し、
ミケさんはユリエの前から姿を消してしまう。

香菜里屋もそうですが、本作に出てくる料理はどれも美味しそうです♪
フリッターもどきの揚げ物、食べてみたい。チャーハンは簡単そうなので真似して作ってみようかな。
また、キャラが生き生きとしているので、ほろ苦い話が多いけれどあまり暗くならずに楽しめます。
ユリエは姉御肌でさばさばした性格だし、
座つき作者の小杉は自惚れ屋で妄想推理の権化なので、ユリエにどつかれること数知れず(^^;)
10年以上の付き合いという腐れ縁で、二人のやりとりは夫婦漫才のように楽しい

小杉の妄想推理のせいで気持ちがざわつきましたが、無事着地したのでホッとしました。
ミケさんを含めた登場キャラが1作ぽっきりなのが寂しい。シリーズ化して欲しかったな。
なお文庫版では後日談として『特別料理』という短編が書き下ろしで追加されています。
相変わらず小杉には手を焼きますが、オチにはやられました!全く気付かなかったなぁ。
始めから仕込みをしていたのですね。

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度267267267
◆満足度★★★★

■こんな方におすすめ!

  • グルメ嗜好271な方
  • 気軽に読めるミステリーをお探しの方
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Tag:北森鴻

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