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毛髪再生

【覆面作家は二人いる】 北村薫

Category新妻千秋(覆面作家)
 6  1

◆◇◆ジキルとハイドなお嬢様◆◇◆

新妻千秋(覆面作家)シリーズ1
短編集
角川書店 1991.12
  角川文庫 1997.11
  中央公論新社 2002.2

覆面作家は二人いる (角川文庫)
覆面作家は二人いる (角川文庫)北村 薫

おすすめ平均
stars皆さん、もっとこのシリーズにご注目を!!!
starsヒロインの巻き起こす旋風が舞い上がる!
stars素直に楽しんで良いのか
starsあっさりめ
starsほのぼの。

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■あらすじ

姓は<覆面>、名は<作家>――本名・新妻千秋。天国的な美貌を持つ弱冠19歳の新人がミステリ界にデビューした。
しかも、その正体は大富豪の御令嬢・・・・・・ところが千秋さんには誰もが驚く、もう一つの顔があったのだ!?
『推理世界』の若手編集者、岡部良介を混乱させながら、日常世界に潜む謎を鮮やかに解き明かすファン待望のシリーズ第一弾。
お嬢様名探偵、誕生!
(角川文庫より)

■ヒロイン
 新妻千秋(ミステリー新人作家)

■感想
 覆面作家シリーズ第1弾。
 デビュー当時、『覆面作家』だった北村氏が、覆面作家を探偵役にしたところがシャレてますね。しかし、この探偵さん、かなーり変わった方なんです。219
 新妻千秋──非凡な才能を持ち、弱冠19歳にしてミステリー界にデビューした新人作家。彼女は、敷地内にプールや林があるほどの大豪邸に住む、深窓の令嬢。513可憐な容姿で、楚々とした立ち振る舞い、これは正真正銘のお嬢様──と思いきや、屋敷の外に1歩踏み出したとたん、人格が豹変。その容姿からは想像つかないほどのがさつな言葉遣い、そして・・・。
 円紫さんシリーズをご存知の方なら、家にいるときが『江美ちゃん』、外に出たときが『正ちゃん』と言ったら分かりやすいかな。さらに両極な感じですが・・・。

 そして、ワトソン役を務めるのが、千秋さんの担当編集者である岡部良介。この物語は、良介の視点で書かれています。『ハイド』な(つまり外に出たときの)千秋さんのとき、良介はまるで舎弟みたい(笑)

 彼女は、実名を公表することを拒み、『覆面作家』という名前でデビューしたのですが、なぜ名前を伏せているのかは、ハッキリ分かりません。「家のものに知られたくない」ということですが、編集部に電話するときも「名乗るほどの者ではございません」などといっているし、何か訳ありな感じですね。

 北村氏の作品とあって、やはり『日常の謎』の解明というスタンスで書かれています。(第一篇は北村作品には珍しく殺人事件が起きていますが)一篇が70~80ページぐらいなので、解決があっけない感じがしますが、ユーモアたっぷりで、テンポよく読めるのがいいですね。

 【覆面作家のクリスマス】 良介の家の隣にある女子高で殺人事件が発生。被害者に後輩がプレゼントした品25も何故か消えていた。千秋さんは、たったひとつの事実を確認しただけで、犯人が分かってしまいました。分かってみれば、実に他愛もないことで・・・。

 【眠る覆面作家】 良介は、寝過ごして千秋さんとの待ち合わせに大遅刻!しかしそこでは、誘拐事件があり、なんと、千秋さんが誘拐犯??誤解が誤解を生み、話がややこしいことに・・・。ちゃんと伏線が張ってあるところが上手い。

 【覆面作家は二人いる】 千秋さんに二つの人格が存在するのは、実は双子の入れ替わり?良介は人格の変わる瞬間を確かめようとする。ここで出てくる万引きトリックはちょっと分かり辛かったなぁ。

■評価(5個が最高)

 

◆トリック度

267267

◆冷や汗度

404

◆満足度

★★★★

■特におすすめ!

  • 女性の方72
  • ミステリー小説初心者116
  • 推理小説は血生臭いのがちょっと苦手・・・404という方
  • ストレス発散したい方(笑)
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6 Comments

のぽねこ  

ほのぼのですよね。

コメント&TBありがとうございました。
翠香さんもおっしゃるように、箸休めにぴったりで、ほのぼのしながらあっという間に読めました。というんで、どんな事件が起こったかは、記事を拝見したり、自分の記事を読み返したりで思い出したのですが、解決の方は忘れてしまっています…。これで、何度でもミステリを楽しめるのですが(笑)
ほのぼの感とユーモアがこのシリーズの魅力ですね。

2007/12/20 (Thu) 06:47 | EDIT | REPLY |   

翠香  

のぽねこさんへ

こちらこそ、コメント&TBありがとうございます!
ミステリーというと、殺伐としがちですが、北村作品は、やさしい雰囲気で、さわやかな気分になれますよね。
千秋さんが中高生の子に諭す場面がありますが、19歳にしては、達観してますよねぇ。

2007/12/20 (Thu) 21:58 | REPLY |   

さゆみ1194  

この本気になっていて、一昨日買おうかどうか悩んだあげく買わなかった本です・・・ううーー翠香さんのこの記事先に見てたら絶対買ったのにーー!!くやしすぎますっ(笑)
今度みつけたら絶対かうぞーー(*^m^*)

2007/12/23 (Sun) 23:25 | REPLY |   

翠香  

さゆみ1194さんへ

お久しぶりです~(^^)しばらく更新がなかったので、ちょっと心配していましたよ。お元気そうでなによりです。
私はずいぶん前に3作そろえたのに、今になってようやく手をつけたところです(笑)
この作品は、重厚な作品の後に『箸休め』感覚で読むといいですよv-392

2007/12/24 (Mon) 00:09 | REPLY |   

結衣  

おススメに従って

おススメに従って、読みましたよ!(^^)!
確かに、ほのぼの、ユーモア、ですね。
以前、このシリーズの短編をどれか(^_^.)1篇だけ読んだ事があって、
その時は少し「コミカル、ドタバタすぎる」気がしたのですが、
今は桜井京介シリーズの合間に(^_^;)読んでいるせいもあって、
ちょうどいいです。(『桜井』と他のものを交互に読んでます。
翠香さんの「リズム読書」のような感じ?)
続いてあと2冊も読んでみますね。

2013/05/13 (Mon) 15:21 | REPLY |   

翠香  

結衣さんへ

これはもう超お気に入りのシリーズなんです(*^^*)
円紫さんシリーズもベッキーさんも好きだけど、これが一番好きです。
千秋さんがキュートですよねぇ~
ぜひ2作目、3作目も読んでくださいな♪
3作目はキュンキュンしちゃいますよ~(〃▽〃)

蒼の物語も先日レビューUPしましたので、結衣さんの感想聞かせてね☆

2013/05/14 (Tue) 00:11 | EDIT | REPLY |   

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  • 2007.12.20 (Thu) 06:38 | のぽねこミステリ館