Love knot~ミステリ&フィギュア通信~

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【ギリシャ棺の秘密】 エラリー・クイーン

 21, 2015

◆◇◆四度目の正直!?◆◇◆

エラリー・クイーン国名シリーズ)4
長編
角川文庫 2013.6


■あらすじ

盲目の大富豪・ハルキス氏の死が全てのはじまりだった──。葬儀は厳かに進行し、遺体は墓地の地下埋葬室に安置された。だが直後、壁金庫から氏の遺言状が消えていることが発覚する。警察の捜索の甲斐なく、手掛かりさえも見つからない中、大学を卒業してまもないエラリーは、棺を掘り返すよう提案する。しかし、そこから出たのは第二の死体で……。天才的犯人との息づまる頭脳戦! 最高傑作の誉れ高い〈国名シリーズ〉第4弾。

(角川文庫より)

■感想
国名シリーズ第4弾。
まずこの作品で目を惹いたのが、目次の美しさ。
章題の頭文字を並べると「THE GREEK COFFIN MYSTERY BY ELLERY QUEEN」となっています。
34語もの単語を内容と上手く合致するよう組み合わせるのも大変ですよね。
でも章題を一つ一つ見ていくと「日記」は「YEARBOOK」となっていて、
「DIARY」じゃないの?とつっこみを入れたくなるものもちらほら(^^;)
前作のオランダ靴では章題の末尾を全て「~ATION」で揃えており、クイーンのこだわりを感じますね。
こういう言葉遊び的こだわりは、森博嗣氏などがよく使っていますよね。意外に影響受けているのかも。

さて本作はシリーズ4作目なのですが、時系列順に進んでいるのかと思いきや、
遡ってエラリーが大学を卒業してまもない駆け出しの頃のお話です。
今や名探偵の誉れ高いエラリーですが、なんとここでは間違った推理を披露してしまうという
大失態を演じています。エラリー、若かったのね(笑)
これに懲りてエラリーは推理した内容が最終的な結論にたどり着くまで披露しないという誓いを立てました。
以来名探偵が勿体付けてなかなか推理を披露しないのはエラリーの二の舞を避ける為だったか。やれやれ

エラリーが最初の推理を披露した時、物語はまだ半分程度しか進んでおらず、
まさかホームズの【緋色の研究】のように、第二部は犯人が犯行を行うまでに至った経緯を語るのではないよね?
と危惧していました(本作も二部構成だったので)お約束の「読者への挑戦」もまだ出てこないし・・・。
しかし一見筋が通っていたエラリーの推理は、証人が現れ、あえなく玉砕・・・!

次なる容疑者についてはかなり眉唾でしたね。
証拠隠滅を図って燃やした遺言状の肝心の部分が燃え残っていたり、
おあつらえ向きに鍵が見つかったりと作為的なものを感じました。
父クイーン警視はまんまと騙されたけれど、さすがのエラリーは懐疑的。
あわや容疑者の自殺で幕引きになるところで他殺の線が浮かび上がり・・・。
そこでエラリーは、さんざん裏をかかれた犯人を炙り出すため、ある策略を講じます。
一時はエラリーが予想外の犯人を名指ししたので焦りましたよ。
なんと事件は三度覆り、四度目の正直でようやく真相へたどり着きます。
いや~まったく翻弄されましたね~。
本作は今までのシリーズにはない、エラリーvs犯人の頭脳戦が見ごたえがありました

終盤はサスペンスタッチでドキドキしましたが、結末があっけなかったですね。
犯人の「負けたよ、エラリーくん」のセリフを聞きたかったな。(怪人二十面相か!w)

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

 ◆トリック度

267267267267267

◆満足度★★★★

■こんな方におすすめ!

  • 本格推理が好きな方
  • 絵画に興味がある方
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Tag:エラリー・クイーン 国名シリーズ

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