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【野球の国のアリス】 北村薫

 27, 2016

◆◇◆野球少女アリス、最後の試合◆◇◆

北村薫シリーズ外
長編
講談社ミステリーランド 2008.8
  講談社文庫 2016.1


■あらすじ

春風に誘われたような気まぐれから、アリスは新聞記者の宇佐木さんのあとを追い、時計屋の鏡の中に入ってしまった。その日は夏休みの「全国中学野球大会最終戦」の前日。少年野球のエースだった彼女は、負け進んだチーム同士が戦う奇妙な大会で急遽投げることになる。美しい季節に刻まれた大切な記憶の物語。
(講談社文庫より)

 

■感想

3月なので、アリスモチーフの作品をご紹介。
只今選抜高校野球の真っ最中で、プロ野球も開幕したところなので、
タイムリー(これも野球用語だよね^^)でしょ?
プロ野球の方は、ちょっと色々あってどんよりしていますけど、
ちょっと不思議で爽やかな青春物語はいかがでしょうか?

本作は「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」
講談社ミステリーランド
の第14回配本となった作品です。
タイトルからも分かる通り、『不思議の国のアリス』、『鏡の国のアリス』をモチーフにした作品です。

アリスは新聞記者の宇佐木さんの後を追いかけ、鏡の中へ入ってしまう。
そこはアリスの住む街とそっくり同じだが、左右が反転した街だった。
そこでは夏休みの真っ只中で、全国中学野球大会最終戦が行われようとしていた。
負け進んだチームが戦い最弱を決定するという理不尽なルールに憤慨したアリスは、
出場を願い出るのですが・・・。

北村先生の文章は柔らかく、童話の語り口のように書かれています。
また、当意即妙な会話のやりとりが小気味よく、まるで落語を聞いているかのよう。
さすがは落語好きの北村先生ですね。

アリスは少年野球のエースピッチャー。なかなかの本格派のようです(^^)
女の子のピッチャーといえば、水島新司さんの漫画『野球狂の詩』の水原勇気を思い出しますね~
(歳がバレるな^^;)

でも中学生になったらもう野球は出来ない。
小学生までは男の子も女の子もさほど差はないけれど、中学以降になると、体格も体力も差が出てくる。
野球に限らず、どんなスポーツでもスピード、パワー、技の難易度の全てにおいて、
男子が女子を上回っています。もうそれは男子と女子では身体能力に差があるので仕方がないこと。
今まさに小学校から中学校へ上がろうとするアリスにとっては、大好きな野球とお別れしなければならない時。

そこへ野球が出来るチャンスが訪れた。
しかもちょっと気になっている男の子・安西君がキャプテンのチームです。
野球が出来る喜びと何とか力になりたいという思いがアリスの中で交錯して・・・う~ん青春だあ(*^^*)
またアリスがライバル視している五堂という少年も、
相手チームのキャプテンが「ピッチャーは女か」とバカにしたことに対して抗議。
・・・そんなこと言われたら惚れてまうやろー!(笑)
残念ながら当のアリスにはあまり響かなかったみたいだけど。まだまだ青いな(笑)

終盤の試合展開は、実際に試合を観ているかのような臨場感があって、野球好きの私は楽しめました。
ただ、野球のルールをある程度知っていないと楽しめないかもしれませんね。
スクイズとかタッチアップとか意味が分からないと厳しいかも。
北村先生もかなりの野球好きですね。だって「一番面白いゲーム」にするのですもの。

アリスにとってもかけがえのない思い出になったことだと思います。
子供向けに書かれてはいますが、とても爽やかな青春ファンタジーでした(^^)

■評価(5個が最高:★は1点、☆は0.5点)

◆満足度 ★★★★

■こんな方におすすめ!

■参考

■関連本

  アリスモチーフのこんなミステリはいかが?

  * 市村安梨沙(アリスシリーズ)

  *城シリーズ【『アリス・ミラー城』殺人事件】 北山猛邦

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Tag:北村薫 不思議の国のアリス

COMMENT 2

Sun
2016.04.17
08:25

mokko

URL

アリスモチーフ

色々あるとは思っていましたが
まさか野球が絡んでくる話まであるとわぁ~
野球は苦手なので、mokkoはダメかもぉ~
既にレビューに書かれた用語がわからない(^◇^;)
テレビで聞いたことはあるんだけおd、意味がわからないヾ(;´▽`A``アセアセ
でも、北森氏の柔らかい文章というのは、なんとなくわかります
楽しめてよかったですо(ж>▽<)y ☆

Edit | Reply | 
Sun
2016.04.17
23:31

翠香

URL

mokkoさんへ

んー、野球が分からなくてもそこそこ楽しめるとは思いますが、
やっぱり野球の話がメインだからねぇ(^^;)
一応、用語の解説をしておくと、
スクイズは、3塁に走者がいる時、バントをして走者を本塁に迎え入れる作戦のことです。
タッチアップは、打者がフライを打ち上げた時、走者が塁に付いてスタンバイすることを指します。
そして相手の守備が捕球したと同時に次の塁を狙って走り出します。
イメージ出来たでしょうか?

鏡のなかの反転した世界はなかなか笑えました。
北村先生も変なコト考えますねぇ(笑)

Edit | Reply | 

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